シュガーズ

past


「澪梨ちゃんは世界で1番 可愛い」



あたしが小学校に上がる前

お姉ちゃんが事故でいなくなった



そのせいもあって小さいころから過保護気味に育てられてきた


お姉ちゃんの分まで両親の愛を一身に受けた





「あの子 可愛くね?」

「お前知らねーのかよ 4組の橘さんだよ」




中学のときにはあたしの名前を知らない人はほとんどいなかった


何もしなくたっで友達"ができたし

彼氏だってできた


今思うと相当もてはやされてた


みんなに好かれてる
愛されてる

あたしは人気者


これが当たり前だと思ってた


あたしの周りを取り囲む環境が自信をくれし

自己愛でいっぱい

゙好かれてる自分"が大好きだった



毎日が楽しかった




「澪梨ちゃんって最近 調子に乗ってるよね」



聞こえてきた一言



「可愛くなかったら一緒にいないよね」

「いいように利用したら捨てちゃおうよ」



彼女たちはあたしが聞いてることを知らない

陰口


あたしはトイレの個室から出れなくなった



「嫌われてるの気づかないもんね」

「バカだよね~」



あたしが1番

信頼していた友達だった


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