シュガーズ
2人に連れられてきたのは体育倉庫
「………。」
「誰にも見られない場所のほうが話しやすいじゃん?」
「…………っきゃ」
佐倉さんが背中を思い切り蹴る
バランスを崩したあたしは倒れ込むように倉庫の中へと転んだ
「な……何するの」
振り返ると佐倉さんは楽しそうな笑みを浮かべていた
「あんたが嫌いなのよ」
取り付かれたような表情
背筋が凍る
「詩 よろしく」
「………うん」
三宅さんが倉庫の外に出て扉をしめた
鍵がかかる音が倉庫内に響く
「知るわけないじゃん 芽依と秦野のことなんて」
「………え?」
「こんなのに引っかかるなんてバカだね」
佐倉さんの言葉に下唇を噛む
軽率だった
あたしらしくもない
「あんた最近うざい 調子のってんじゃねーよ」
「………。」
「その目がうざい 痛い目みないとわかんねぇんだよな」
佐倉さんがあたしに唾を吐く
人の気配
あたしたち2人だけじゃなかった
「なっ………」
突然 両肩を掴まれる
「ほんとにどうしちゃってもいいわけ?」
知らない声
男の人の声
「好きにして もう学校に来れないくらい」