美男子症候群!?
いまは拓海くんの指に、そういうものはないけど。
あったときもあったのかな。
彼女とおそろいの指輪とか。
想像しただけで、胸がちくんと痛んだ。
「ハルちゃん」
「え」
「こういうのはどうかな」
ぼーっとしていたあたしに、先生が差し出したのは。
キラキラしたティアラのモチーフがついて、ヘアピン。
「わぁ! すっごくかわいい!」
「アクセサリーでも、ヘアアクセサリーならいいかなと思って」
そう言って先生は、自然な仕草でそのピンを、あたしの髪につけてくれた。
近くにあった手鏡で映して見せてまでくれる。
「よくお似合いですよ、お姫さま」