美男子症候群!?
あたしはそれ以上怪しまれないように、逆隣りの男のコに話しかけた。
クセ毛っぽくがっちりセットされた茶髪に、ピアスじゃらじゃらの、ちょっと軽そうな見た目の男のコ。
「あの、よろしく! 野宮春です!」
「あー、よろしく。俺は滝信司。野宮さんてさぁ、D組だったよね?」
ああ、良かった。
滝くんはイケメンじゃなくて、少々派手だけど普通の人だった。
ってあたし、どんだけ失礼なコ?
「なんかD組の牧田がさぁ、野宮さんのことカワイイっつってたんだよね~」
「あはは、またまた~」
「いや、ほんとほんと。野宮さんモテるっしょ?」
「モテないよ! 全然モテないよ! んもーびっくりするくらいモテないんだよ!」
「そ、そんなに否定しなくてもよくね?」
だってモテないもん!