美男子症候群!?
「俺は決意した。今度こそ、恩人であるそのコの力になるんだって。
その女のコにはね、ちょっと変わった癖があって。お兄さんに聞いたら、その癖がまだ治ってないって言うから、これしかないと思ったんだよ」
「マジ先輩、決断力ハンパないっすよね~。うちの妹なんかのために、そこまでしてくれますかって、俺感動しちゃったもんな~」
うきうきと会話に割り込んできた天然バカ兄。
その言葉に、久木先生は照れくさそうに笑った。
先生、あたしの想像が正しければ、そこ照れるところじゃないんじゃないでしょうか。
「久木先生……もしかして」
「うん。気づいてくれた?」
「……ふみ、くん?」
おそるおそる、半信半疑で。
でもどこかで確信しながら、あたしは思い出した人の名前を言った。
妙な緊張で手が震えるあたしに、久木先生は満面の笑みで、うなずいたんだ。
「正解。久しぶりだね、ハルちゃん」