美男子症候群!?



「きゃっ」




電車が大きく揺れて、人に押されて、前に倒れそうになった。




「危ない!」




素早く差し出された手に支えられる。



あ、危なかったぁ。


心臓バクバクいってる。



満員電車の中で倒れたりしたら、あたしみたいなおチビは踏みつぶされちゃうよ。




「大丈夫ですか?」



男の人の声に、ハッとした。


そうだった! 助けてもらったんだ!




「す、すみません! ありがとござ……」




慌てて顔を上げると、目の前に立っていたのは大学生らしき、白いシャツが涼しげな




超 イ ケ メ ン!!



< 5 / 329 >

この作品をシェア

pagetop