すっぱちゃっぷす☆

カタ…



机に両手を置いて、
マイティー先輩は私の顔を
覗き込んだ。




涙なんか見せたくないよ…


「な…泣いてないですっ…
」



ごまかすように

カバンに教科書を
押し込みながら言った。


作り笑顔をしてても、
声は震えてしまう。



私…

ちゃんと笑えてるかな…？




「ならどうして
そんなに悲しい顔するの？」



ぴた……



カバンに教科書を詰め込む
私の手が

止まってしまう。



「見てたよ、リレーの練習」




ふわ…



私の頭に
マイティー先輩が手をのせる。



「辛かったね」



マイティー先輩は、
私の頭をナデナデしてくれた。



マイティ……せんぱ……い……



マイティー先輩は、
私を見て微笑んだ。




「よく頑張ったね」