すっぱちゃっぷす☆
「伊織に最高の見合い相手が
見つかったんじゃ」






「え?…私?」


お姉ちゃんは目を丸くした。


「私…彼氏いるし」



お姉ちゃんは理解出来ない目でお父さんを見る。


でもお父さんは
お姉ちゃんの言葉には答えず続けた。



「取引先の部長のご子息でな。
これがなかなかの好青年なんじゃよ。」



ママは口に手を当てて
驚きの表情をしている。


私はお姉ちゃんを見た。


お姉ちゃんはただ
お父さんを見ていた。


「見合いの段取りはじきに決める予定じゃ。
まぁ結婚はまだまだ先だが…
お付き合いするには相応しい男だ」




はっはっは、と

お父さんは笑ってから
また豚カツを口に入れた。



「……私は…たっくん以外に
考えられない」




お姉ちゃんが静かに言った。



「あの男はいかん」











バンッ!!



お姉ちゃんが机を叩いた。




「なんでお父さんは
わかってくれないのッ…?!」


目に涙をためて
お姉ちゃんはそのまま部屋へ
走っていった…





< 175 / 276 >

この作品をシェア

pagetop