すっぱちゃっぷす☆
家の近くまで来ると
拓哉さんは玄関の門の前で
待っていてくれた。




「たっくん!!」



ドサッ



お姉ちゃんは
拓哉さんを見るなり
手に持っていたボストンバックを落として走っていった。





「たっくん!たっくんッ…」




お姉ちゃんは拓哉さんに
思いきり抱きつく。



拓哉さんに抱きつくなり
子どもみたいに
お姉ちゃんは泣き出す。




お姉ちゃん…



二人を見ると胸が痛くなった。




「どうして…?
どうして私達を引き裂くの…?たっくん以外愛せないのに…」



お姉ちゃんのすすり泣く声に
私もつられそうになる。




「伊織ちゃん…」



拓哉さんは
お姉ちゃんを抱きしめ返した。



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