すっぱちゃっぷす☆
「お前たちッ!何をだなッ
してるんだッ!?」



突如、廊下に響き渡る声。



こ…この口調は…



恐る恐る、ふり返ると


やっぱり―…




怒りで真っ赤になって
綿毛をゆらめかせる

綿毛先生が立っていた。




「チッ……次から次へと…」



愛人の小さな
舌打ちが聞こえる。




「お前たちッ!
プリントを取りにだなッ
行くこともまともに
出来んのかッ!」



小刻みに震える綿毛先生。



しまった。




完全に授業のことも
プリントのことも忘れてた…!



「す…すいま…」


あたふたと謝ろうとする
私の肩をマイティー先輩が
優しく抱いた。




「ひゃっ!?」




驚いて私はマイティー先輩を
見上げた。




「お尻ちゃん、
このティーチャーは?」




慌てる私とは対照的に
マイティー先輩はゆっくり
優しく首を傾げながら私を
見た。




「あの…理科の綿毛先生…です」




小さく伝えると



「そっか」



マイティー先輩はひとつ
頷いてから綿毛先生を見た。




マイティー先輩の視線が
綿毛先生の頭に集中する。



そしてマイティー先輩は
とんでもないことを言った。



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