すっぱちゃっぷす☆

私をプロムへ連れてって!

「次はムナか…
考えただけでも暑苦し~」



ミカリンは下敷きをパタパタ
させて風を送りこむ。



「学活だし、体育祭か文化祭の話だよね」



「文化祭…あっ、そうだッ」



何かを思い出したかのように言うと、ミカリンは続けた。



「プロムッ!
あんた、プロムどうすんの?」



プロム――?



確かプロムって、文化祭の…




「男子とペア組んで踊るやつ?」



「そうそう!やっぱあんたは
マイティー先輩?」



ミカリンがニヤニヤしながら そう聞いてくる。



「なっ…違うよッ」



何でマイティー先輩なのよっ!



まだ決まってもないし――。

ぷいっとそっぽを向くと



「――……っ」



愛人が目に入ってしまった。



愛人……




愛人はクラスの男子と
楽しそうに会話をしてる。



子供っぽい笑顔…



愛人を見てると、
自然に口元が緩んでしまった。




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