すっぱちゃっぷす☆


そして


愛人が背中を向け、去ろうとした時だった。






「勝ち目のない勝負には参加しないタイプなんだね。キミはとても優秀だ。オーケー、わかったよ。」





「………」


その言葉にピタリと足が止まる愛人。




「……はぁ?」


振り返った愛人の眉間にはシワがよっている。


「いや、敗けるのは誰だって怖いさ。誰も君を臆病者だなんて思わないよ」


「………」


愛人を挑発するように、はははと笑うマイティー先輩。


沈黙する愛人に


私は下を向いたままギュッと目をつむった。



もう…いやだ


「マ…マイティ―せんぱ…」


やめてください、


溜まりかねた私がそう言おうとした時だった。





< 250 / 276 >

この作品をシェア

pagetop