すっぱちゃっぷす☆
お父さんは、
お姉ちゃんの態度に気づきながらも



「頂きマウス!!」



重々しい中、
関谷家の朝ご飯が始まった。




「………」



誰一人口を開こうとしない。



はあぁ…



こんなの朝からブルーだしッ…



まったく…



拓哉さんのことになると、
お姉ちゃんは過剰に
反応するんだから…



「…伊織」




「………」



沈黙の糸を切ったのは――。



「伊織ッ!!聞こえんのかッ伊織!!」




お父さんは、
少し声を荒げて言った。


沈黙の糸を切ったのは――
お父さんだった…





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