はな・はな
遠野那月


「先程は身の程知らずなバカが失礼しました」

「早くもヒロインからバカに格下げ!?」

「ただのバカの方がいいですか?」

「そうだね、バカの前に身の程知らずが付くよりマシだね(泣)」

「じゃあ、そこのバカ」

「すいません、心の中ではバカでもいいから、せめて、せめて会話文の中では名前呼んでください(号泣)」

「(若干ヒキつつ咳払い)コホン!しょうがないですね」

「ところでで今は何の話?」

「このバ……那月がどのような人間か、という内容です」

「今またバカって言いかけたよね!?っていうかさっきからバカとしか言ってないじゃん!!」

「しょうがないですよ(ため息)」

「何が!?何がしょうがないわけさ!!」

「那月の存在が、です」

「存在否定!!!?」



< 2 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop