インプラント
探索
清楚で控え目なその姿。

時折見せる芯の強さにハッとさせられ




カラオケの下手さに笑いをこらえる。




男はそんな彼女が大好きだった。

すでに沙希は男の一部。




そんな人生においての大事なファクターが

今はどこに行ったかわからない。




男は沙希の残した錠剤を握り締める。




沙希の記憶を留める物は

もはやこの錠剤しか男に残されていない。




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