アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「し、柊真っ……」


あたしの口から、柊真の名前がぽろりとこぼれた。


数センチしか離れていない至近距離で、陽ちゃんが目を見張った。


もちろん、あたしだって、驚いている。


だって、頭の中で考えているのは、瑞貴サマのハズなのに。


目の前に思い浮かべるのは、あのにっくき柊真の顔なんだから。


そのうえ……。


こんなときなのに、あたしの口から飛び出すのは、


「柊真っ。
柊真っ。
柊真っ!!」


なぜか、柊真の名前なんだから……。

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