アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
スッと優しく、あたしの涙をぬぐってくれる瑞貴サマ。


「そうだろう?
だって、美桜ちゃんは、僕の大切な……女の子なんだから」


「……っ」


「だから……。
部外者なんかじゃない。
そうだろう? 柊真」


瑞貴サマは、あたしの肩を抱き寄せるようにして、柊真を振り返った。


そのときの柊真の顔を……。


あたしは、見ることができなかった。


だって……。


あたしが好きなのは……。


瑞貴サマじゃなくて。


柊真だって、ハッキリとわかったから。
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