アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】
「…………」


「なにボーっと突っ立っちゃってんの?
ソレ。
さっさと清家くんに返したほうが身のためだと思うけど?」


「え?」


「だって、あたし……。
久世先輩にもチクっちゃうつもりだから」


「な、なにを?」


「そんなの、当然。
美桜が。
久世先輩をだましてること。
それから……。
清家くんからもらったペンダントを大事にしてること……」


そのあとの藍ちゃんの言葉は、聞こえなかった。


だって、あたしは……。


ペンダントとカバンを抱きしめて、藍ちゃんの部屋を飛び出したから。



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