♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
―翌朝
桜舞い散る季節、
清々しく新学期を迎えたかったのに…
あたしの機嫌は最悪だ。
とりあえず制服に着がえて、女子寮を出る。
「美月、おはよ。
あれ…ネクタイほどけてるよ」
可愛いマイペースなしゃべり方。
さらさら黒髪ストレートをなびかせたセーラー服姿の萌だ。
「あっ…ありがと」
自分の胸元に目をやると、セーラー服のネクタイがほどけてる。
ネクタイまで、あたしと同じくヤツレぎみだ。
「美月と同じクラスになれたらいいなぁ。
今度から男の子もいるんでしょ」
「うん…」
男の子と言う響きが微妙に耳に残る。
あたしは気にせず、黙々とネクタイを結び直す。
「カッコイイ人いるかなぁ…」
「いや…いないと思うよ」
夢見がちに遠い空を見ていた萌が、足を止めた。
桜舞い散る季節、
清々しく新学期を迎えたかったのに…
あたしの機嫌は最悪だ。
とりあえず制服に着がえて、女子寮を出る。
「美月、おはよ。
あれ…ネクタイほどけてるよ」
可愛いマイペースなしゃべり方。
さらさら黒髪ストレートをなびかせたセーラー服姿の萌だ。
「あっ…ありがと」
自分の胸元に目をやると、セーラー服のネクタイがほどけてる。
ネクタイまで、あたしと同じくヤツレぎみだ。
「美月と同じクラスになれたらいいなぁ。
今度から男の子もいるんでしょ」
「うん…」
男の子と言う響きが微妙に耳に残る。
あたしは気にせず、黙々とネクタイを結び直す。
「カッコイイ人いるかなぁ…」
「いや…いないと思うよ」
夢見がちに遠い空を見ていた萌が、足を止めた。