♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「なんだ、彩木か…」

相手の姿を確認したら、また作業に戻るあたし。

こいつに構っていられるほど暇じゃない。



「誰ならよかったの?」

「別に…」

あたしは、黙々とポスターをキレイに広げる。

ポスターが斜めにならないように、彩木が反対側を押さえている。



「さんきゅ」

いちおお礼を言うあたし。

彩木が右端を支えている隙に、左上に画ビョウを刺す。



「それにしても、ベタな企画だよね」

彩木のセリフに、あたしもポスターの文字に目をやった。
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