♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「例えば、親子とか…友達とか…?」

駄目だ…

本気で思い出せない。



どうする、牧村美月…

話すのをやめて、しばらく考えるあたし。

どうせ思い出せないんだし、心にもないこと言ってみても仕方ないじゃん。



こうなりゃ、即興だ…

あたしは開き直って顔を上げる。

スタンドからマイクを外して、自分の手で直接握った。



「あたし…本当は、共学になるの反対でした」
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