♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
緊張し過ぎて動けないあたしの髪に手を伸ばす瀬戸内。

あたしは、たえられなくて顔をそむけた。



「ちょ、ちょっと…」

「逃げんな…」

今度は、あたしの頬に触れる瀬戸内。

あたしの肩が、小さく震える。



「んっ…」

思わず、瀬戸内を突き飛ばしそうになってしまった。

あたしの唇は、いつの間にか瀬戸内にふさがれていた。
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