♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
「ふ~ん…
別に断られたわけじゃないんでしょ?」

「うん、まぁ…」

「…でも、オッケーされてないの?」

「う~ん」

昨日何があったのか、言えるわけないじゃん。

思い出しただけで、顔が赤くなりそうだ。



「ちゃんと、はっきりさせたほういいんじゃない?」

「そりゃ、そうだけどさ…」

言葉をにごすあたしを観察する愛菜。

しばらく真顔だった愛菜が、ニッコリ微笑んでうなずいた。



「瀬戸内~、美月が話あるって」

後ろに振り返ると、愛菜は教室に響き渡る声であいつを呼んだ。
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