♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
歩いてるうちに、どんどん道が細くなってきた。

あたし、山の中に突っ込んでいってるような…

地図は瀬戸内しか持ってないし、自分がどこにいるのか全然わかんない。



懐中電灯の明かりを頼りに、山道を進んでいく。

人の気配はないし、建物とか目印も見当たらない。

やっと、草むらの中に立っている看板らしきものが見えた。

今にも倒れそうなボロい看板に、懐中電灯を向ける。



黄色看板には、赤い文字で一言だけ。

『クマ出没注意』

これって、マジですか…?
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