♂ vs ♀ ~男女寮戦争~《完》【続編完結】
結局…

謝るタイミングを見つけられなかった。

「牧村さん、女子の点呼よろしくね」

「はい…」

帰りのバスに乗り込んで、女子の数を確認する。



「先生、女子全員そろいました」

「牧村さん、ありがとう」

先生が運転手に合図すると、バスの扉が閉まる。



あたしも席に着きますか…



一つだけ、空いてる席を見つけた。

隣に座る人物と目が合った。



ここは、見なかったことにしよ…



しつこく、他の席を探す。

やっぱり、ここしかないらしい…
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