レッテル
「ん、ピンク」

いいいいいいいい!!!???
高瀬が私のスカートを掴んで、私が前に進むのを止めた。
しかもこやつ、スカートの中の天国の色まで確認してやがる…!!
「ちっ…ちょ!やめてくださっ…!」
ばっ!
強引にスカートを引っ張り、高瀬の手から離れる。
高瀬はムッとした表情にかわった。
(…!!やばっ!!)
殺しの高瀬を怒りに奮わせてしまった…!?
これは確実に殺され…
「あのさあ」
高瀬の声がふと廊下に響く。
「理科室ってどこ」

「……は」
ぽかんと卯月は口を開ける。
「は、じゃねえよ。ピンク、どうせお前理科室いくんだろ?」
「いっ!?なんでそれを…」
「ごみ箱」
ふと持ってるごみ箱をみると、理科室と黒マーカーで大きく書かれた文字があった。
「なる…へそ…」
「いいからつれてけよ、ピンク」
ピンクって呼ぶなよ!
「俺理科室に忘れ物してさ」
知るかよ!
「いいだろ?ピンクも行くし」
だからピンクって…

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