夢のヒーロー

夢の中のヒーロー

この日、綾香はハヤトを無視し続けた。彼女というわけではないが、やはり無視されるというのはキツい。


「ハァ」

ため息を漏らしながらハヤトは家へ帰っている途中、


「おぬしが長谷川ハヤトか?」


突然後ろから話しかけてきた声の主の方へ振り返った。そこに居たのは、見たことのない同年代くらいの女の子だった。どこか言葉遣いがおかしくい。


「確かに僕が長谷川ハヤトだけど、なぜ知ってるの?」


どこか女々しい所があるハヤトは、警戒まじりで気の弱さ丸出しの感じで答えた。


「おぬしはこの世界の創造主なのだろう?」


「はい?」


何を言っているのかサッパリわからない。


「以前おぬしは我が妃に逢ったとき、この世界の創造主だと、いわば神だと言った」


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