A Time Limit




私はそれから3日前に起こったことを全て真子に話した。









「えーっ!!!!
それナンパじゃん!!」










ありゃ。

まじで?

私はナンパだなんてこれっぽっちも思ってなかったんだって言うと真子は手を叩いて笑った。








「杏里って……鈍感だったのね?…ふふふっ」









…まじすか。

なんか真子に言われると腹が立つのは…なぜだろう…








「でもさでもさ♪
彼に『またね』って言われたんならまた会えるってことなんじゃないの?
たしか千里くんて勘がよくて彼が言うことは“たいていは”当たるって噂があったような…」







“たいてい”の部分を強調する真子。










「そんな噂があったとしても“たいてい”だったら信用しきれないよ」








真子はうーん、と悩むポーズをとった。









「ひとまず……行ってみますか。」









「え…行くってどこに?」







真子は立ち上がり意味深な笑みを浮かべて言った。










「決まってるでしょ。
杏里がナンパされた場所♪」











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