A Time Limit
Limit4.偶然は運命?




ナチの由来もわかって満足した私たちは……









あ、いや、満足したのは私だけか。









まぁ…そんで帰ることにした。










時間も時間だし…ね。












帰り際にきゅん…
と切ない音を出す私の胸。









『なんか寂しいかも…』









いつからだろう。










なんだか、前よりもずっとずっとずーっと、寂しがり屋になってしまったような気がする。










ナチのせい?










だとしたら何故にぃ?
って感じだ。










まだまだ初対面なのに。
あ、もう今更か。










まぁともかく、帰り際に別れるとき、口では表現しきれないような寂しい感情が私の中に溢れ出てくるんだ。










『寂しいよ…』









『まだ行かないでよ…』










うん、なんかそれと似た感じのやつ。











それを知ってか知らないでか、ナチは終始手を握ってくれていた。









時々私がナチの手をぎゅってすると、ナチもまた優しくぎゅってしてくれた。



















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