桜が散る日

神風―最後の夜―

―その夜。



春子ちゃんの家に

北山さんが来た。




私と春子ちゃんは

何も知らずに部屋にいた。




「春子ー、春子ー!
はようこっちきいや〜
美希子ちゃんも」



おばさんに呼ばれ


2人で玄関先へ向かった。



「もぉーこぎゃん夜中に何ね、お母さ―…」


< 147 / 243 >

この作品をシェア

pagetop