朝陽



「なんやお菓子ひとつくらいで。まだまだそこにいっぱいあるやろ?なんならわいがあーんしてやろか?ほい、あーん。」


「いらんわぁぁぁぁ!何むさい男にされなアカンの!!思わず関西弁になったでしょうが!」


山崎の手にあるお菓子を叩き落とし、山崎の肩に踵落とし。


ひょいと避けられる。


「・・・っち。伊達に本編で監察やってるわけか・・・」


「むさい男とはなんや。むさい男っちゅうのはな、新八や左之のことを言うんや。」


「いやなのー!!全員男はむさいの!ね、春ちゃん!!」


振り返って春ちゃんに同意を求める。


「え!?・・いや、ここで認めると土方先生もむさい・・・!駄目!」


「・・・。やっぱりなんでもないよ。」


春ちゃんは取り乱していたので、ほうっておいてあげることに。



「そんなこと言うとったら総司もむさくるしいんか?」


「・・・・!!!違うもん!総司はさわやかだもん!爽やか過ぎてまぶしいほどに!!」


「でもさっき男は全員むさいいうとったで?」


「総司は違うの!風呂上りの総司見たこと無いでしょ?!フェロモンむんむんなんだから!!!襲いそうになったほど!女も負ける!」


「何かってに人のこと語ってるんですか、気持ち悪い。」


ごかっ


総司に殴られた・・・。


「そ、総司は私のこと好きだよね・・・?」


「・・・好きですよ?多分」


総司は目線を逸らす。



「うわ嘘っぽい!!しかもなにその合間!!!しかも多分って何よォォォォ!!!」



悲しくなってきたァァァァ!!

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