天秤の鏡界

バタンッ


「優衣!!
いい加減起きろよ」


ノックもせずに
年頃の女の子の部屋に
ずかずかと入って来た
のは弟の優季(ユキ)


「もうっ!!
年頃の女の子の部屋に
ノック無しに
入らないでよ!」


優衣は優季を
キッと睨んだ


「うっせーな朝から…
起こしてやっただけ
ありがたく思え」


優季の言葉に
優衣は頬を膨らませる


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