最強美少女

〜過去〜




私が小学6年生のころ、いじめにあっていた。

放課後はいつも近所の公園で泣いていた。

するとーーー・・・




「どうしたの?」


「・・・誰?」


「私は真実。6年だよ」


「同じ年?でも・・・見たことない・・・」


「隣町だからあたりまえよ。」


「・・・なんでここに?」


「んー・・・学校で一人だといじめられるからさ、友達に合わせてるんだけど・・・しんどくて・・・。
だから息抜きがてらに電車に乗ってきたの。」


「・・・大変そうだね。」


「あなたは?どうしたの?」


「・・・私いじめられてるんだ。
何もしてないのに・・・友達だった子達もさ・・・いつの間にか私をいじめるようになって・・・。
なんでいじめるか聞いたことあるんだけどさ、みーんな面白いからだってさ。
私はおもちゃじゃないのに・・・」



私・・・何言ってるんだろう・・・。
今さっき会った人にこんなこと・・・。
同情されるだけなのに・・・。



「・・・一緒に頑張ろ?」


「はっ・・・?一緒・・・に・・・?」


「そう!!一緒にだよ!!私と友達になろ!?」



"一緒に頑張ろ"



「う・・・うん!!私一之瀬桜。よろしくね!!」


「私は木下真実。よろしく!!」



嬉しかった・・・誰もそんなこと言ってくれなかったのに・・・



私達はそれから何回も一緒に遊んだ。

二人が仲良くなるのには時間がかからなかった。



小学校卒業・・・


中学校入学・・・



いじめはなくなった・・・けど・・・
私は真実以外信じられなくなっていた・・・





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