恋の確率
――――「小春ー。今度の夏休み、私達と海行かない?」



「海かイイね!私空いてる日調べてくるよ」



「うん」



私達は、夏休みに海に行くことを2~3人の仲の良い女子と楽しく計画を立てていた。


「なぁ、俺らも一緒に行ってもいい?」



そう、声をかけて来たのは、同じクラスの中条響ともう1人私の知らない男の子だった。



「えっ?嘘ー。響くんも一緒にーヤッター」


中条は、チャラ男の癖に女子から人気があった。



私は、そんな中条に喜ぶ友人をすっぽかし、自分の席に戻った。



「私、親に聞いてみるね」


「んじゃ、小春宜しく」



友人も、中条に夢中で私への返事が素っ気ない。



はは、酷いな。




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