恋の確率
「さ、岩波さん行こう」



そう言って、山崎とやらは俺の腕を離し小春の腕を掴んで公園から出た。



俺はただそこに佇んだ。



俺は、何をやっているんだ。



「うわぁああああああああああああああああああああ」



「小春ぅううううううあああああああああああああああ」



俺は、その場にしゃがみ込み胸を抑えて泣き叫んだ。



もう、俺どうすればいいのか。



このまま、どうすれば…。



小春…。



俺は、もう小春をどうすることもできないのか…。




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