恋の確率
「俺は、中条響。宜しくね。仲俣恋ちゃんに岩波小春ちゃん」


ニヤリと口角を上げて不気味に笑う、中条。



「誰よ。誰」



焦る、恋を余所に私は驚いた。


なんで、こいつが…。



なんで、なんなの。



あり得ない。



「宜しくなんて…死ねっ」



私はそう言って逃げた。



恋を置いて。



恋を置いて、逃げてしまった。


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