恋の確率
「でも、恋ちゃん。悲しそうじゃないね」



少し、意地悪してあげよ。



「そう?充分悲しい。
――――貴方、小春に何したの?」


私は、中条くんを睨みつける。



「おぉ、怖い怖い。これだから多重人格は。」



…大きなお世話。


「…中2の夏に食っちゃったんだ」



口角をあげで不気味に笑う、中条。



「て、てめぇっ――――――――――――――――」


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