逢えてよかった。
彼女
今日はゴールデンウイークが終わりまた学校へ行かなくてはいけない。


足が重く、胃が痛くなってくる。吐きそう。

学校という大きく恐ろしい箱に到着した。


教室に到着

誰も私に気付かない。

完全なる無視。

担任がやってきた。隣に見慣れない女生徒がいる。


「はーい、おはようございます。今日からこのクラスの仲間になります、自己紹介して」

担任は隣の女生徒に自己紹介をすすめた。

「高岡 夕子です。よろしくお願いします。」

「それじゃあ、この列のあの空いてる席についてね。」

担任はそういいながら私の隣の席をさした。

近付いてくる高岡さん。だんだん怖くなってふるえてきた。

私のことを嫌う人がまた一人増えるんだ。

「よろしくね。」

そういうと笑顔で私に微笑みかけた。


「よろしく。」

そういうと回りのクラスメイトの一人が

「そいつに話しかけると腐るよ。」

そう言われて私はまたうつむく、


「どうして?」

「どうしてって、見れば分かるじゃん、暗いし」

私の心はズタズタになっていく。

「私はそうは思わないけど、よろしくね。名前は?」

その言葉は私にとって心の薬になった。

「私は山田 ひかり。よろしく。」

「よろしくね。」

それが彼女との出会い。
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