I want murder you.

「ねぇ、今彼氏いるの?」

「いないですよー、まさしさんはいるんですか?」

ありきたりな質問だけど、一番重要な質問。
彼氏がいると、食える確率が下がる。無理矢理っていうのは僕の性に合わない。

「僕?僕はー…今は8人ぐらいかな?」

彼女が馬鹿正直に質問に答えてくれるから、僕も馬鹿正直に答えてみた。軽蔑するかな?

「えー、駄目じゃないですかっ!1人に絞りましょうよ」
批判的な意見とは反して声は笑ってる。
僕の勘は当たりみたいだ。

「でも、そっちだって股かけた事あるだろ?」
核心的な質問。

「まあね。でも本気で好きって言ってくれる人には股かけないし、付き合わないよ?失礼だもの」

遊び人と分かったと同時に、常識人的な発言をされて、僕の中にまた興味が湧いてきた。

「じゃあ…遊び同士なら大丈夫なんだ?」
少し、焦ったかもしれない。

「んー、まあね。」

「じゃあ、僕のセフレになってよ(笑)お互い割り切った関係ならいいだろ?」

電話の向こうで彼女が戸惑っているのがわかった。

「……いいよ。今身体空いてるし、私に好きな人ができるまでなら。」


こうして僕達はセフレになった。
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