写真立ての記憶
「お前、本当は怖いだけなんだろ?

琴美ちゃんと同じ目にあわせたくない。

違うか?」



こいつの言うとおりだ。

俺は恐れているんだ。

愛する人を失う辛さを知っているから。



「桜ちゃん、すごく辛いと思う。

お前からまた声かけてくれるの、

待ってると思うんだ。」

「古澤・・・・。」

「行って来いよ。和也!」


こいつに何度助けられた事か。

こいつの言葉は、いつも俺に一歩踏み出す

勇気をくれる。

「ありがとう・・・古澤。お前が友達でよかった。」
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