ブラザーラブ
「ん、行ってきます」
奏太はお母さんの顔を見ずにそう言うと先に出て行ってしまった。
って、ほって行かないでよ~
「ちょっ!奏太~!お母さん、行ってきま~す」
あたしはお母さんにそう言うと慌てて奏太を追いかけた。
「お前、遅ーよ!」
自転車にまたがってる奏太がそう言った。
はあ!?
あたしのことほって行ったくせになによ~その言い方!
「奏太がほって行ったから悪いんでしょ~!」
あたしはそう言いながら自転車にまたがった。
「お前がとろいからだろーが」
な!?
とろいだと~~~~~~ッ!