雨上がりのHappy End
曇り空
僕が一番大嫌いなもの。

それは偽りの現実。


Happy End だった。



純潔、高貴に見えるそれは結局、夢の中なんだ。




もう夢から起こされてしまった。

本当は、ずっと夢の中にいたかった。

弱い自分を騙し守っていてくれる夢が愛おしかった。


でも、僕は温かい布団から抜け出した。

夢という偽物を遠ざけた。







でも、君は僕を夢の中へと引きずってゆこうとする。




どうして?





そして、僕もまた、夢の中へと足を踏み入れようと君と一緒に歩き出してしまった。







それがどんなに愚かで哀しい事か知っているはずなのに、僕は、一時の幸せを求めていたのだ。






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