君の隣



「………」

これは、一体どうすれば良いんだろう。

どうしたら、良いんだろうか…。


会議室には、あたしと部長、そして彼と彼の会社のお偉いさんらしき人。


「では、その方針で頼みます」

「わかりました」

部長とお偉いさんが熱い握手を交わす姿を見て、憂鬱さの増すあたし。


「大輔(ダイスケ)君も、舞那さんに宜しく言いたまえ」

「宜しくお願いします」

そう片手を差し延べられ、

「…こちらこそ、お願いします」

その手に触れ、彼と――…

「舞那緊張しすぎ」

甘く、低く、優しくそう囁く。


「……あ、アハハ…」

大輔と握手を交わした。






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