純愛を愛する彼女を持つなら

でも、俺は驚かなかった。

芸能界に行くのを俺が進めたから。

「芸能界で花を咲かせようっていうのか」

「上手いこと言ったつもり?」

「ぜんぜん」

即答。

「一次選考は書類審査だから全身の写真とバストアップの写真が必要なの。

撮るの手伝ってくれる?」

「バストアップとかいやらしいな」

「嫌ならいいけど」

「撮ります撮ります!撮らせていただきます!!」

「ヘンタイ」

「いや、今のは俺に“非”はないでしょ!?」

彼女はフフッと鼻で笑う。

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