恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
だけどそんな心の声は。
何故か言葉に出来なくて……
『そっか……』
と、一言つぶやくように…あたしは翔に言葉を返した。
一緒にいるのに……
なんでこんな気持ちになるんだろう。
こんなにそばにいるのに
どうしてこんなに寂しくなるの?
近くにいるのに。
翔とあたしの間に、見えない高い高い壁があるみたいで。
“好きだよ、ミチのことが”
そう言われても…
あたしには翔の気持ちが…
全然伝わってこなかった。