恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
結構長い時間鳴り続けていたケータイは、あたしの手の平の上で鳴りやんで。
不在着信1件――
という表示を画面に残した。
ドキドキ?
いや、これはバクバクの方が合っているかな。
心臓の音が、これでもかっていうくらいに、大きな大きな音を立てて。
あたしは体中で、そのバクバクを感じていた。
そして……
あたしは何を思い立ったのか、そのまま、翔のケータイを触り始めて。
いわゆるケータイチェックといわゆるような行動を、付き合ってから初めて…してしまってたんだ。