White Christmas
第1章 出会い
「唯ぃー!」
「玲華。どうしたの?」
「『どうしたの?』じゃないよ!隣のクラスの『龍と奏瑠と可威と晄斗』ってめっちゃかっこいいって噂なんだよ!」
「へー。」
「別名『イケメン&美形集団』って呼ばれてんだって!」
「そうなんだ。」
「唯さぁー。恋愛したことないでしょ?」
「あるよ。でも本当の恋愛じゃないから・・・。」
「そうなんだ。」
そう言って玲華は黙ってしまった。と、その時。四人の男子が教室に入ってきた。その四人は唯と玲華の方に向かってきて、話かけてきた。
「こんにちは。俺、山杉龍。よろしく。」
「俺は、鈴木奏瑠。よろしくな。」
「初めまして。俺は、煉夏可威。よろしく。」
「そんで最後が俺、百合丘晄斗。よろしくな。」
「てか、勝手に話かけたうえに、自己紹介までしてゴメンな。」
「えっ、あ、いいえ。」
「ねぇ、放課後俺らと遊ばない?」
「いいよ!私、柏原玲華。よろしくね♪」
「えっ!ちょっ、玲華!」
「ん?どうしたの唯?」
「『どうしたの?』じゃないよ!何、勝手にOKしてるの?」
「えっ!だって、この学校でめっちゃかっこよくて美形集団が、うちらに話かけてきたんだよ!?」
「そうだけど・・・。」
「それに、こんなチャンスめったにないんだよ!このチャンスは絶対逃すわけにはいかないよ!!」
「その気持ちはわかるよ。でも・・・。」
「ね、君名前なんて言うの?」
唯が玲華と話してる途中に美形集団の一人、奏瑠が唯に話かけてきた。それと同時に唯の心臓が『ドキッ』ってなった。
「おーい。」
「えっ、な、何?」
「名前教えてよ。」
『ドキッ・・・。』
また心臓がなった。『どうしてこんなにドキドキするんだろ?こんなの初めてだよ。』
って唯が思ってたその時。奏瑠が心配そうに唯を見ながら言った。
「ねぇ、大丈夫?」
「えっ?」
「具合悪いの?」
「なんで?」
「だって、顔真っ赤だから。」
「えっ、あ、これはなんでもないんで・・・。」
「そう。ならいいんんだけど・・・。で、名前教えて。」
「うん。私は、桜木唯。よろしくね。奏瑠君。」
「よろしく。てか、俺のこと『奏瑠』でいいよ。俺も『唯』って呼ぶから。ダメか?」
「ううん。ダメじゃないよ。」
「アドと番号教えてくれないか?」


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