!戦いで人は成長する!
数分してから館長が出てきた。
『まぁ、中に入れや!』
と、ボケたように言ってきた。
口には出せなかったが、
『待たしといて結局、中に入れるんかい!』と、心の声で突っ込んだ。
恐る恐る中に入ると、どっかの国の気持ち悪いお面が玄関を見張るようにして飾られていた。
「館長はやっぱり変わったおっさんや」
と、思いつつ館長についていった。

ちっこいちゃぶ台が置かれただだっ広い部屋に通された。
そこで、やっと本題に入った。
『お前は俺に嘘をついとる。正直になんであんな事したか説明せぃ!』
と、目付きを変え、何もかも知ってるかのように聞いてきた。
僕は一瞬で凍り付き、《蛇に睨まれた蛙》の蛙になった気分になり、これから蛙には優しくしようと心に決めた。
意を決し、
『会場で言った通り、喧嘩を売られたから…』
まだ、僕が喋っているのに突然、ちっこいちゃぶ台を叩き、
『お前はアホか!俺に嘘が通じるとでも思っとるんか!』
と、怒鳴ってきた。
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