!戦いで人は成長する!
相手は僕の言葉が気に食わなかったらしく、ダラダラと邪魔くさそうに立ち上がり、僕の前にきた。

この状態を相手の後ろから見ると、僕は陰になってみえないだろう。
僕の頭が相手の肩ぐらいまでしかなかったのだ。
周りのギャラリー達は背があまりにも違いすぎるからザワザワと話し始めた。
かなり恥ずかしく、自分の背の低さを憎んだ。

そして、お互い目をそらさず、試合が始まった。
僕はまず、相手の動きと攻撃を見極める為、冷静に対処した。

相手は僕を倒そうと必死で攻撃してきていたが、5分ほど経つと次第に疲れはじめてきた。
それでも攻撃を止めようとしないので、左手で殴ってきたのを見計らい、左足で相手の顔面をカウンター蹴りしてやった。

相手の眉毛らへんが、さっきの一撃で大福餅みたいに腫れ上がっていた。

それをみた向こうの館長が負けを認め、一回戦を勝ち抜いた。
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