狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



「枕はしないんやなかったん?」


あたしはからかうように言う。


「これは枕じゃありませーん。
可愛い女に愛を伝えるための行為でーす」


また顔を見合わせて笑った。


「俺も似たようなオカン持ってるからな、おまえのことは
ほっておかれへんのや」






神様、どうか
あたしから澪音を奪わないで下さい。


あたしに射した
唯一の光なんです。



どうか、どうか
ずっと一緒に居させて…。






手を繋いだまま、澪音の肩で眠った。




こんな汚いあたしでも
愛してくれるのかな…。




澪音の家に転がり込んでも
あたしは売りをやめない。


あたしを待っててくれる
お客がいる。




あたしはいつでも誰かに必要とされてたいの。


じゃなきゃ
あたしが壊れちゃうから。
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